加茂花菖蒲園は、掛川市と遠州森町との境に近い、静岡県掛川市原里にあります。緑深い杉の山と、江戸時代に建てられた庄屋屋敷の門前に広がる、全国に知られる花菖蒲園です。

園内は昔から変わらぬ山里の風景が広がり、色とりどりに咲く花菖蒲が、きわめて日本的な風情を醸し出しています。

花の見ごろは例年5月末〜6月の中旬で、最盛期は6月の5日頃から15日頃になります。

花菖蒲園の規模としては、全国平均よりやや大きい程度ですが、古くから伝わる品種の保存とともに、新しい新種の作出にも取組み、花菖蒲に関する文化的な情報を把握し、伝えることができるという点が秀でています。

当園は、主に花菖蒲園、加茂荘、多目的温室の3つで構成されています。

加茂荘の蔵(左)と長屋門を背景に咲く花菖蒲。当園の代表的な光景です。



桃山時代からの庄屋であった、当園の主、加茂家の屋敷です。

江戸時代中期の安永2年(1773)に建てられた長屋門、どっしりとした木組みが特徴の、庄屋屋敷の土間、座敷。明治時代に建てられた土蔵などがご覧になれます。

また、庄屋時代からの伝統料理の数々も、当時の製法そのままに、おもてなししております。「染め飯」(そめいい)と呼ばれる、くちなしの実で染めた黄色いおこわ。手作りの味噌。しょうゆの実。近隣の野山で採取した山菜など、昔ながらの味が好評をいただいております。


加茂荘長屋門

「染め飯」が鮮やかな庄屋弁当

加茂荘土間
多目的温室では

花菖蒲園の敷地内に広さ3000uの温室があり、ここではハンギングベゴニアや、当園で改良したストレプトカーパスなどが咲く中で、喫茶軽食や、庄屋料理などをお出ししております。

また、伊勢撫子や6月にはアジサイなど、当園で独自に改良した他では見ることのできない花がご覧いただけます。






加茂花菖蒲園 〒436-0105 静岡県掛川市原里110
TEL:0537-26-1211 FAX:0537-26-1213

E-mail:kakegawa@kamoltd.co.jp



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