花菖蒲は江戸時代の中頃より、各地に自生するノハナショウブの変わり咲きをもとに改良され、発達してきた日本が世界に誇れる伝統園芸植物です。
改良されてきた地域の名をとって、江戸系、伊勢系、肥後系というように分けられています。江戸系は主に花菖蒲園向き、肥後系や伊勢系は鉢植えの室内鑑賞向きに発達してきました。その他、山形県長井市に保存されている長井古種のような、江戸花菖蒲古花よりも更に古い時代の野生種に近い系統や、アメリカなどで改良された外国系。またカキツバタやキショウブとの種間交配種を含め、現存する品種は2000品種以上にも及んでいます。 |