加茂家は桃山時代から当地の有力な庄屋でありました。庄屋であった頃からの伝統的な料理の数々を、製法もそのままに作り上げ、おもてなししております。


   2,500円(税込)
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庄屋料理は、桃山時代より庄屋であった加茂家に伝わる伝統料理です。

染飯(そめいい)という、くちなしの実で染めたこの地域独特の黄色いおこわを中心に、昔ながらのにんじん、しいたけ、こんにゃく、がんもどきの煮物、年間をかけて仕込んだきゅうり、にんじん、たくあん漬けなどの漬物、もろみにユズ、ナス、ショウガ、シソの実などの乾燥させたものを混ぜ込んで作った、独特の香りのあるしょうゆの実、近隣の野山で摘んだ山菜、自家製の味噌で作った味噌汁、きんぴらなど、年間をかけて仕込んだ素材を使って、心を込めて手作りしたものです。


その昔、重箱に詰めて隣近所へも配った習慣にならって、取り合わせました。

  1,500円(税込)

庄屋料理を簡略化し、お弁当スタイルにまとめたものです。

染飯(そめいい)という、くちなしの実で染めたこの地域独特の黄色いおこわを中心に、昔ながらのにんじん、しいたけ、こんにゃくの煮物、年間をかけて仕込んだきゅうり、にんじん、たくあん漬けなどの漬物、もろみにユズ、ナス、ショウガ、シソの実などの乾燥させたものを混ぜ込んで作った、独特の香りのあるしょうゆの実、近隣の野山で摘んだ菜、自家製の味噌に漬け込んだ味噌玉子など、年間をかけて仕込んだ素材を使って、心を込めて手作りしたものです。

一食分はご年輩の方のお昼としてはちょうど良い分量で、花菖蒲をご覧になりながらいただく庄屋弁当は、花盛りの加茂花菖蒲園をさらにお楽しみいただけます。



上 庄屋料理御席 (個人、団体)
庄屋料理 食事場所・ご予約等について。

庄屋料理は、園内の多目的温室内でのお食事となります。ご入園受付横の庄屋料理申し込みにてお申し込み下さい。
料理をお出しできる期間は、5月下旬旬〜6月下旬限定です。10名様以上予約をいただいております。 電話:0537-26-1211

10名様以下の場合は、ご予約は必要ありません。ご来園の際にお申し込み下さい。




上 庄屋弁当 団体予約席  温室内の御席にて。

庄屋弁当食事場所・ご予約等について。

庄屋弁当は、花菖蒲園休憩所にある売店にて販売されています。花菖蒲園内の休憩所の自由席にてのお食事となり、花を眺めながらのお食事となります。お席の指定はされておりません。平日は大丈夫ですが、開花最盛期の週末は込合いが予想されます。

料理をお出しできる期間は、5月下旬〜6月下旬限定です。
10名様以上予約をいただいております。 電話:0537-26-1211
10名様以下の場合は、予約は必要ありません。花菖蒲園休憩所の売店にてご購入ください。

園内の休憩所


庄屋料理の由来


庄屋料理は、もともとは「早苗振」(さなぶり 早苗の振舞い=田植え時にふるまった食事の意)といって、田植え後の慰労の場で食べられていた料理でした。昔は田植えは村全体で行われる共同作業だったので、早く田植えが済んだ家が遅い家の田植えを手伝い、最後になった家が手伝ってくれた人たちに料理をふるまうのが慣わしでした。しかし加茂家のような庄屋は田植えを行わないので、小作人たちに田植えが終わると毎年「早苗振」を振舞っていたのです。
「庄屋料理」は、このようにして代々加茂家が作り続けてきた伝統の早苗振の料理を、昔のままの製法を守り、年間をかけて材料を仕込み作ったものです。染め飯(そめいい)という、くちなしの実で染めた鮮やかな黄色いおこわと、独特の香りを持つ「しょうゆの実」はこの料理ならではのもので、来園された皆様に喜ばれています。


花菖蒲園休憩所にある売店にて販売されています。
当家に伝わる保存携行食で遠州粽とも言います。もち米を洗い上げ、しいたけ、にんじん、ぎんなん、ごまなどを入れ、酒と塩、醤油で味付けし、竹の皮に包み、よく蒸したものです。日持ちが良いのでお土産としても喜ばれております。



花菖蒲園休憩所にある売店にて販売されています。
近隣の野山で摘んだよもぎの若芽をふんだんに入れて作りました。端午の節句の厄除けの意味もあり、「あやめだんご」とも呼ばれています。



花菖蒲園休憩所にある売店にて販売されています。
うるち米のこごめを粗引きして、蒸して搗いた当地方独特の餅です。昔、はたいて取り除いたくず米を、もったいないからということで餅にしたところから「おはたきもち」の名前が付きました。

売店にて販売されています。
もろみを寝かし、「たまり醤油」を採った残りに、ユズ、ショウガ、シソの実、ナスの干したものを混ぜて漬け込んだものです。当家菩提寺の最福寺のものは、特に「最福寺納豆」と呼ばれています。独特の強い香りに好き嫌いが分かれますが、染め飯やちまきをしょうゆの実でいただくと、たいへん風味良く、まさに加茂荘の味がします。


売店にて販売されています。
地元の素材と自然塩を使い、さまざまな漬物を作っております。梅干、たくあん、生姜の紫蘇漬け、キュウリの粕漬け、大根の醤油漬け、白瓜粕漬け、にんじんの味噌漬けなど。添加物、保存料は一切使用しておりません。
これらの漬物は、庄屋料理、庄屋弁当に添えられるほか、花菖蒲園の開園期間には、園内の売店で販売されております。

庄屋料理などに使われる料理の素材を、年間をかけて仕込んでいます。

ちまきの作成  2月

ごぼうや、人参が多く出回る冬場に作成します。お椀に一つつみ分のごはん150グラムをを計り、竹の皮に巻いてゆきます。

出来上がったちまきは、マイナス25℃で冷凍しておき、使用する段階で再度ふかします。このため、ご飯は多少かために炊いておきます。

蕗味噌用のフキノトウの採集 3月

春3月の彼岸ごろに採集したものを、炭酸で茹であく抜きし、味噌とまぜて作ります。蕗味噌は、花菖蒲園の開園期に売店で販売されますが、少量生産のためなくなるのも早いです。

よもぎの採集  3月末〜4月

よもぎだんごや、よもぎ饅頭に使用するよもぎを、例年、春先に採集します。量が多く必要なので、近所の人たちにも手伝ってもらいます。


フキの採集  4月末

例年春の4月末から5月に取ります。近隣の山の急斜面に多く生えている場所があり、そこに何度も通って採取します。
フキは「きゃらぶき」にして、庄屋料理や、庄屋弁当に添えます。

しょうゆの実用の材料仕込み  7月〜8月

しょうゆの実に使用するナス、ショウガなどを、暑さが続く真夏に天日で干して乾燥させておきます。

写真のナスは、天気が良ければ3日ほどで乾燥しますので、乾燥したら取り込み、秋に、しょうゆの実を仕込むまで、冷凍庫で保存しておきます。

しょうゆの実用の材料仕込み2  7月〜8月

しょうゆの実に使用するショウガを、ナス同様に、夏場に干して貯蔵しておきます。

ショウガの皮を取り除き、刻んだものを天日で干します。晴天が続けば、3日程度で干しあがります。


ショウガを天日で干す
ゆかり用のシソを干している様子  8月

梅干しを漬けた後のシソを天日で干します。1週間程度で乾燥した後、ミキサーでこなしゆかりにします。
漬物作り  8月

写真は白うりを自家製の味噌に漬け込んでいる様子です。
白うりの味噌漬けは、庄屋弁当に使用します。
味噌仕込み  9月〜10月

例年9月の彼岸明けに行います。国産大豆を煮るて、臼でつぶし、麹を混ぜます。3年間寝かせた味噌を、料理に使用します。



しょうゆの実用の麹作り 9月末〜

例年9月の末から10月の初め頃までに行っています。国産の大豆と小麦を炒って、吹かした後、麹菌を入れて寝かせます。約1週間くらい寝かせると、大豆の表面が、麹菌で薄い黄色になります。

しょうゆの実用のユズ干し 1 11月


ゆの実の具に使うユズを、例年秋の11月の終わりから12月の初め頃、近隣の栽培農家からいただいたてきます。

しょうゆの実用のユズ干し 2 11月

ユズの皮だけを千切りにして、約1週間くらい干したのち、冷凍貯蔵し、しょうゆの実を仕込むときに使います。
たくあん用の大根干し  12月

初冬の大根干しです。例年12月上旬から中旬頃に行います。大根は、浜松の三方原に引き取りに行きます。

もちろん洗って、その日のうちに干します。約2週間前後干した後、取り込みます。
たくあんの漬け込み  12月

例年12月の中旬に行います。干して2週間前後経った後、取り込むと同時に漬け込んでゆきます。保存料、添加物などは使わず、米ぬかと天然塩に、にんにくと唐がらしを加えて漬け込みます。
くちなしの実  12月〜1月

染め飯(そめいい)に使用するくちなしの実です。初冬から冬場にかけて、近隣の人たちから買い集め、このように干したり、吊るしたりして乾燥させます。
はじめは薄黄色だった実は、乾燥が進むと赤っぽくなってきます。

加茂花菖蒲園 〒436-0105 静岡県掛川市原里110
TEL:0537-26-1211 FAX:0537-26-1213

E-mail:kakegawa@kamoltd.co.jp

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